ACT2. 人生初めての恋が訪れる日

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 まあ、自己紹介はコレくらいでいいかな。  俺は今、何とかギリギリ滑り込みセーフで間に合った卒業式を無事終わらせ、サッカー部の打ち上げを適当に終わらせ、待ち合わせのセントラルホテルに来ていた。  現在、夕刻の五時。  ホテルのラウンジでくつろいでいると、アニキの事ばっかり考えてたからだろうか、急に珈琲が飲みたくなったので、珈琲が飲めるバーカウンターの方に移動した。  バーカウンターは割りと混んでいたので、何とかひとつ空いている席に滑り込み、珈琲を注文した。  程なくして注文した珈琲が出てきたので、早速飲んでみた。  一口飲んだ瞬間、 「マズッ・・・・」 「マズイわ」  思わずカップを置き、口走ってしまった声に、ハモった声があった。  ふと隣を見ると、綺麗な女性が座っていた。  彼女も俺の声を聞いたからだろう、こっちを見ている。 「あ、どうも・・・・」 「こんにちは」  彼女が微笑んだ。  とても綺麗な女性だ。  年は――アニキより少し下の24、5歳くらいだろうか。落ち着いた雰囲気もあって、オトナの魅力をかもし出している。  ゆるくかかったパーマに、ごく自然なメイク。目は少し大きくて、服装もセンスが良い。シャーリングを利かせた白の少しふんわりとした柔らかいニットワンピースに身を包み、淡いピンク色ストールを羽織っている。  本当に綺麗な女性だった。  
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