ACT2. 人生初めての恋が訪れる日

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 その瞬間、ふわり、と花の匂いがした。  とても心地よくて、優しい匂い。  同級生の女からは嗅いだ事も無いような、甘くて優しい匂い。  ―――イカン。  俺は今日、アニキの一大イベントの為にココに来たんだ!  オンナにうつつ抜かしてる場合じゃねーっての!  けど、ドキドキが止まらない。  こんな綺麗な大人の女性とセックスできたら最高だろうな――等と、つまんねー事を考えていると、彼女が再び話しかけてきた。「今日ね、ココでお食事するのよ。ナンか、味に期待出来ないな~。楽しみにしてたのに。残念!」  肩をすくめて、溜め息をつく。  彼女のひとつひとつの仕草にさえ、ドキドキするんだけど!  どうしちゃったんだ、俺!?  と、とりあえず、連絡先・・・・そうだ! 携帯の番号くらい聞かなきゃ。  でもどうやって聞き出そう。何かきっかけないかな?
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