ACT2. 人生初めての恋が訪れる日

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 しかも、聞かなきゃいいのに、俺はつい「カレシさんに、何て言われたんですか」なんて聞いてしまった。  自分自身に痛恨の一撃喰らわせてどうするよ、俺! バカだろ!? 「彼がね私に、『僕が淹れた珈琲、毎日飲んでくれないか』、って言ってくれたの!」  嬉しそうに頬を染めて、彼女は俺にそう話してくれた。  ――それ、思いっきり、プロポーズじゃん!!  しかもダサっ。ていうかキザ?  ていうかそんな事、何で俺に話すんだよ!  って、聞いたのは俺か――!!  ハイ。柊選手、レッドカード、頂きました。  退場です・・・・。  心の中でツッコミを入れながら俺は、彼女のまぶしい笑顔を、心の痛みを感じながら見つめた。  おーい、俺の心よ。一体、何に傷ついているんだ?  動悸は激しいし、彼女に『カレ』の話をされる度に心が痛い。  一体、どうなっているんだよ!  風邪か?  
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