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「――貴方、カレに良く似てるの。だからお話しない? ってつい言ってしまったんだけど・・・・もし違ったらゴメンなさい。貴方、柊 誠クン?」
「えっ、どうして俺の名前――」
「キャー、やっぱり! 何か話が合うと思ってたんだ! あっ、ヤダ。ゴメンなさい。なんか一人ではしゃいじゃって・・・・」
彼女は俺の方に向き直って、ぺこりと頭を下げた。「高木佐緒里って言います。お兄さん――雅之さんとお付き合いさせて頂いてます」
ウソだろ。
彼女が――アニキの婚約者?
そんな、バカな。
そんな冗談、ありえねーだろ。
俺は、目の前の彼女に、一目惚れしちまったんだぜ?
アニキの、嫁になるオンナに。
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