ACT2. 人生初めての恋が訪れる日

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  「――貴方、カレに良く似てるの。だからお話しない? ってつい言ってしまったんだけど・・・・もし違ったらゴメンなさい。貴方、柊 誠クン?」 「えっ、どうして俺の名前――」 「キャー、やっぱり! 何か話が合うと思ってたんだ! あっ、ヤダ。ゴメンなさい。なんか一人ではしゃいじゃって・・・・」  彼女は俺の方に向き直って、ぺこりと頭を下げた。「高木佐緒里って言います。お兄さん――雅之さんとお付き合いさせて頂いてます」  ウソだろ。  彼女が――アニキの婚約者?  そんな、バカな。  そんな冗談、ありえねーだろ。  俺は、目の前の彼女に、一目惚れしちまったんだぜ?  アニキの、嫁になるオンナに。  
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