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俺はまだたったの十八歳で。
ホント、子供(ガキ)で。
アニキを失った悲しみを受け入れる心も、初めて好きになった彼女を慰めてやる術も持ってなくて。
ただ、持っていたのは
――絶望の果てに生まれた嫉妬心と、狂気。
俺は、これ以上佐緒里さんの口から、アニキの名前が発せられる事が、どうしても耐えれなかった。
「もう、アニキの名前、呼ばないで・・・・」そして、そのまま強引に口付けた。
それだけで終わる筈だったのに、彼女の唇は本当に柔らかくて、魅力的で。禁断の果実にかじりついてしまったから――俺の心は、決して止める事の出来ない誘惑に負けてしまって、そのまま狂って行った。
彼女の首筋に口付け、何度も彼女の唇を求めた。
佐緒里さんは抵抗も無く、俺をアニキだと思って求めてくる。
二人で何度も、深いキスを交わした。
厭らしい音が重なる俺達の間から漏れる度に、欲情に火がついて、止まらなくなって行く――・・・・
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