ACT4. 夢は覚め、罪深き現実が訪れる

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 俺も衣服を身に付け、佐緒里さんをそっと盗み見た。  肩まで伸ばされたゆるくかかったパーマの髪。  白くて綺麗な肌。  愛らしい瞳、そしてぷくりと盛り上がった唇。  情事の時の、オンナの声。  全てが理想で、完璧だった。  彼女を見つめるだけで、最低だと解っていても、全身が、かあっと熱くなる。もっと彼女に触れていたい――そんな、欲どおしい考えがよぎる。 「誠クン、それじゃあ」 「あ、待って!!」  帰り支度をすっかり整えた佐緒里さんに、俺は何とか彼女の連絡先が聞けないか、必死に考えた。 「あのっ、アニキの・・・・アニキの事でまた連絡するから! 連絡先、教えてもらってイイかな?」  咄嗟に出た言葉だったが、自然に住所と携帯番号とメールアドレスを聞き出した。  向こうにしたら迷惑な話だろうけど。  それでも、彼女との繋がりが持てた事に、嬉しさを感じた。
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