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『雅之さんが、死んでしまった。
これからはずっと、一緒だと思っていたのに。
この現実が、夢だったらいいのに。
それに、私は誠クンに抱かれてしまった。
雅之さん――貴方とは違うと解っていたのに。
彼を拒めなかった。
雅之さんを愛している筈なのに。
貴方と違う抱かれ方をして、
それでも貴方以上に、誠クンに抱かれる事に感じてしまうなんて。
初めて逢ったばかりなのに、誠クンは本当に素敵で。
貴方の弟なのに・・・・どんどん惹かれそうで、怖いよ。
雅之さん、本当にごめんなさい。
貴方を愛している、なんて、もう言えないね。
本当に私、最低だわ。
貴方の恋人である資格なんて、無い。
けど私は、貴方が居ない世界でなんて、生きていけないよ。
せめて、貴方の傍で眠らせて』
そんな風に、綴られていた。
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