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俺は驚きのあまり興奮して食べかけのトーストを皿に置き、バン、とテーブルを叩いて身を乗り出してアニキに詰め寄った。「それってどんな女性(ヒト)!? 何時から付き合ってんの!? つーか付き合ってんなら教えろよな!」
彼女イナイ暦ン十年の淋しいオトコだと思って、テメーの為に何回合コン開いてやったと思ってるんだ!
俺の苦労はナンだったんだ!
合コン代返せー!!
「まあ、それより予定が空いてるのか空いてないのか、どっちだ?」
俺の質問には一切答えようとせず、アニキが珈琲をすすりながら尋ねてくる。
ウン、今日の珈琲は格別に美味い、等と言いながら。
「夜は部活の奴等と合コンがあるけど、キャンセルするから全然OK! 予定空けれるよ」
「そうか、悪いな」
「別にいいよ。アニキのんが大事! それに、一大イベントじゃん!!」
「急に悪いな。でも、有難う」
アニキは嬉しそうに微笑んで、珈琲を飲んだ。
アニキとアニキのオンナとの待ち合わせ場所は、駅前のセントラルホテル。そのラウンジで3人で食事をしながら、彼女の事を紹介したいのだと言う。
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