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「ご飯用意してくれて、チョー嬉しい!」
そして、満面の笑みで彼女が用意してくれたご飯を食べた。
最高に美味しかった。嫁にするなら、やっぱりこういう女性がいいな、とつくづく思う。
「ご馳走様! 美味しかったぁ」
「ふふ。沢山食べたね」
食器を片付けようと立ち上がったのだが、俺があまりに嬉しそうにしていたからだろうか、佐緒里さんはクスっと、俺を見て笑った。
――あぁ、その笑顔だ。
俺が、一目惚れしてしまった、可愛い笑顔。
アニキが死んでしまってから、もう見せてくれなくなった、その笑顔。
その笑顔に、逢いたかった。
「佐緒里さん・・・・!」
俺は感激のあまり、思わず佐緒里さんを強く抱きしめてしまった。
「あ、あの・・・・誠クン・・・・?」
夢中で抱きしめた。
すぐに離れようと思ったけれど、できなかった。貴女の優しい、花のような匂いが俺の鼻腔を擽り、欲望を刺激するんだ。
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