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「それでもいいんだ。アニキに抱かれてると思ってくれてもいいから。でも、俺の事嫌いだったら今すぐ拒んで? そしたら、もう絶対にしないから。拒んでくれなきゃ俺、もうおかしくなっちゃってるから、自分では止められないから・・・・このまま貴女を、メチャクチャに犯してしまいそう・・・・――」
そう言って、彼女の首筋に噛み付くようにキスをした。
「きゃあっ! 誠ク・・・・ン・・・・」
そのまま二人でもつれあって、リビングのソファーに沈み込んだ。
優しく首筋に舌を這わせ、可愛く吐息を震わせる彼女をゆっくり愛撫する。
「あぁっ・・・・ま、まこ・・・・と・・クン・・・・」
甘い佐緒里さんの声で、アニキではなく俺の名前を呼ばれて、理性が弾け飛んだ。
この女性は、俺にとったら禁断の果実だ。
甘くて、優しくて、欲しくて、欲しくてたまらない魔性の果実。
「嫌だったら、本当にちゃんと言って? もうしないから――・・・・」
呪文のように繰り返して、俺は佐緒里さんの身体に触れる。
しかし、彼女から抵抗も無ければ、嫌の一言も無い。
彼女だって、迷っているんだろう。
アニキの恋人として、俺に抱かれる事にきっと罪を感じているのだろう。
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