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けど、彼女は俺を心から拒んでいない。身体の反応や、彼女のしぐさで解る。
――だから今度は、絶対に貴女を追い詰めたりしない。
貴女がもっと、俺に感じてくれるように。
俺がめいっぱい、貴女を愛すから。
たとえそれが、アニキの代わりだとしても。
佐緒里さんを見ると、彼女の大きな愛らしい瞳が潤んでいた。
頬が鮮やかな桜色に染まり、少し熱を帯びてきた柔らかい裸体は、まさに麻薬そのもので。
そして、彼女のぷくりと盛り上がった唇から零れる、乱れた甘いオンナの声。
決して、嫌だとは言わせない。
誰が言わせるものか。
俺はそっとその唇を塞いだまま、彼女の裸体を愛撫し尽し、そして再び、この腕に抱いた。
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