第二章…昼の顔

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そんな中…仕事中にアニーがポリーの葬式の日時を伝えに来た。 『9月7日だって…結局、別れた旦那がやる事になったわ。 先生も出るんでしょ?』 『ああ…彼女も私の患者だったから、出ないとな。』 俺は当たり障りのない返事をした。 『知らせてくれてありがとう、アニー。』 『あはは、どう致しまして。先生にはいつも世話になってるからねぇ…』 彼女はそう言いながら帰って行った。 立ち去る彼女の…無防備な後ろ姿を見た俺は… またしても、あの感触を味わいたくなってきた。 あの…喉を掻き切り… 絶命する寸前の身体にナイフを突き立てる感触を… 彼女は見ていなかったと思うが… その時の俺の顔は… 殺人鬼の顔になってたに違いない… しかし…そんな思考もメアリーの呼ぶ声で中断された。 『タンブルティ先生…!患者さん達がお待ちですよ!』 『ああ…今行く』 振り向いて、診察室に向かう俺の顔は… いつもの人当たりの良い…善良な医師の顔になっていた。
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