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その裏庭らしいスペースの前に着いた時…
俺はわざとつまづいて見せた。
『おっとと…靴紐が解けた様だ…アニー、紐を繋ぐからちょっと腕を離してくれないか。』
『あら、良いわよ。』
彼女から腕を離し、しゃがんで、靴紐を結ぶふりをしながら…
俺はアニーの様子をうかがった。
俺の左手は…懐に忍ばせたナイフを掴んでいた。
刃渡り20センチの幅広のナイフは…外ポケットに入るものではなかった。
俺はフロックコートの内側に隠しポケットを作り、そこに愛用のナイフを隠していた。
そして…俺にとって、待ちに待った瞬間がきた!
アニーが俺に背を向けたのだ。
俺は直ぐにアニーに飛びかかった。
『あら!悪い子ね、もう少…』
彼女は「もう少しで着くから」
とでも言いたかったのだろうが…
全てを言い切らないうちに…俺の右手は彼女の口を塞ぎ…
俺は彼女の耳元で…
『うんとサービスしてもらうぜ…』
と、囁いた後…
左手のナイフで彼女の首を掻き切った。
彼女の口は永遠に閉ざされた。
俺は、彼女の切り裂いた首から、流れ噴き出る血を…恍惚とした顔で見ていた。
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