第三章…第二の殺人と狂騒。

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警察が犯人探しに躍起になり… 世間の人間達が、警察の無能さを罵り始めた頃… 新聞にとあるニュースが載っていた。 犯行現場に水びだしのエプロンが! 犯人は革製のエプロンを着けて凶行に及んだ! どっかの馬鹿な警官が口を滑らせたらしい… 俺は検死にも立ち会ったから知っていたがな。 エプロンの存在は捜査機密だったのだが… 見事にスッパ抜かれたようだ。 けど…このニュースを見た時は笑ったぜ。 俺はエプロンなんざしちゃいなかったんだからな。 このニュースが出てからだ、俺がやった仕事が…革製エプロンを着けた犯人の仕業だってなったのは… 街の人間達と新聞社は…姿の見えない殺人鬼に、レザーエプロンって名前を付けた。 まぁ…語呂は悪くないがな…
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