第三章…第二の殺人と狂騒。

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新聞の影響で連続殺人鬼のイメージは…幅広のナイフを持ち、レザーエプロンをした人間ていう感じで固定された。 新聞は連日、警察を避難する記事を書いた。 レザーエプロンはいずこ? 無能な警察は何をしている? こんな感じの見出しが紙面を飾った。 俺は笑って見ていたさ。 半分…つまりエプロンは大きな間違いなんだが… 残りの半分、警察が無能ってのは…合っているからな! そして数日後…あのエプロンが犯人と違うって事がはっきりした。 なんでも、あの長屋に住んでいる人間が捨てたらしい。 これには…俺は腹を抱えて笑ったよ。 その後 警察は犯人の特徴を発表した。 それで、エプロンの失策を取り繕う気だったようだな… それによれば… 身長…約160センチ 顔はヒゲで半分隠れており… 外国訛りの英語を喋る… というものだった。 俺は苦笑いするしかなかった。 何故かって? 身長以外の特徴は…俺と似ても似つかないものだったからさ! 笑うしかないだろ?
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