第三章…第二の殺人と狂騒。

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そして、気の毒な人間てのは…必ず居るようだ。 警察が発表した特徴と、寸分違わない特徴を備えた男が、容疑者として捕まった。 名前はジョン・パイザー、靴職人で革製エプロンと幅広のナイフを所持し… 顔はヒゲで覆われ…外国訛りの英語を話した。 しかも、あだ名がレザーエプロン… さすがに新聞を見て吹き出したよ。 新聞の見出しはこうだった… ヤードお手柄!遂に殺人鬼レザーエプロン捕まる! 誤認逮捕って解るのは…しばらく経ってからなんだがな。 俺はこれから起こる事も…全て 予想出来ていた。 そして、予想通り… パイザーの無実は証明された。 釈放された彼は、直ぐに裁判所に行き…名誉毀損で全ての新聞社と警察を訴えた。 当たり前と言えば当たり前なんだがな。
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