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パイザーの無罪が確定する頃、
俺は一つの悪戯をする事にした。
俺は、ちょっと変装をし、パイザーが捕まった事で賑やかになった夜の街に出た。
俺の悪戯の協力者を捜すためだ。
パブを何軒か適当に周り……
悪戯の協力者を探した。
俺が協力者にするかどうかの基準は、顔見知りで無い事と…金でなんでもしそうな人間って事だった。
そして…三軒目の店で遂に見つけた。
カウンターから少し離れた場所で、一人で飲んでいた男がいた。
俺はなにげに側に行き、世間話をしだした。
その男と俺が、仲良くなるまでさほど時間は掛からなかった。
頃合いを見て、俺は本題を切り出した。
『なぁ、あんた。俺と一緒に面白い仕事をしないか?
もちろん只とは言わない』
男は興味を示した。
『何をやるんだい?危なくなかったら…やっても良いぜ。』
『何、簡単だし危険でも無い…
一通、手紙を書いて欲しいんだ。』
『手紙?それのどこが面白いんだ?』
『俺はヤードの馬鹿どもに頭に来ててな…奴らをからかってやりたいんだ。文章は出来ていて他に何人か協力者がいるんだが…』
『て、事は…俺だけが書くんじゃないんだな?』
『ああ…10人くらいで送り付ける事にしている、やらないか?』
俺は他に協力者が居ると嘘をついた。
結果…男は代筆を承諾した。
そして、彼は俺の注文通り書いてくれ…
その出来は悪くなかった。
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