フクロウ VS ミカン

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 ちなみにピッチャーなのに、何故今回ファーストなのかというと、 「いやよ。俺だってピッチャーしたいけど、最近、肩の調子悪いしさ。  それに俺が投げたら、周りが文句言うっつーの」  本人は口を尖らせながら、女子のお尻を一生懸命見ていた。  そして5番だ。  まあ、勿論、5番もクリーンアップの一人な訳だ。野球部の――― 「5番キャッチャー……!?  は!? 梟 勇輔!? 聞いてねーぞ!  キャプテンは聞いてません!」 「ああ。それは俺が変えといた。  5番はホースケ! 君さ☆」 「なに☆キメてんのドラゴラム野郎が!  しかもキャッチャーて! あんなクソ暑い中やってらんねーよ!」 「あー、そりゃあ俺だわ。悪いホースケ★」  コメットが笑う。 「☆塗り潰せばいい訳じゃねーぞクラァ!!  コメットどーういうこったい!」 「はは、俺が9番ピッチャーだからさ。  俺の相方はホースケしかいないだろ?」  直ぐにオーダー表を確認する。  真緒が付けたのだろう9番にカラフルなデザインで『彗星君』と書いてあった。  本当ピッチャーだった。
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