フクロウ VS ミカン

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 試合の時間がもうすぐになり、入念に試合の準備を済ますと  俺は爽やかなイケメン相棒とグラウンドへ向かう。  予想以上に、奴はやる気満々だった。 「よーし、行くぜ! ホースケ! 君に決めた!」 「うおぉ……意外だな。  クラスマッチなんて行事、お前はクールに流すと思ったのに」 「まーな。だってお前がやる気だからな」  彗星はニシシとグローブを叩く。  いや、俺は至ってやる気じゃないよ? 「あれから、いつも冷めてるお前が、総代になって、美柑とつるむ様になってから、お前は昔のお前に戻ってきてるから。  俺は嬉しいんだよ」 「あ? 俺は変わんねーよ。いつでも皆のホースケだよ~」 「そんなコトないさ。  お前は、あの『戦乙女』と出会ってからイキイキしてるよ。  そんでさぁ……お前に一つ聞きたいコトあんだけど」 「んだよ?」  いきなり彗星は肩を組んでくる。  勢いも強かったんで、俺はよろけてしまう。  にやけた彗星は唐突に聞いてきた。 「お前さ……橘 美柑のコトが好きなのか?」  思わず何もないところにつまづきそうになった。    
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