梟、鳴く夜に

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「朝からうるせぇよッッ!!野球したいなら野球部入れ!!そしてフォークを覚えろ!」 ガァーっと、朝から怒って、制服を雑に着こなす少年。 こいつは愛谷 彗星(アイタニ スイセイ)。 俺と真緒の幼なじみであり、一番の親友。 そして……………。 「おっ!おはよう。バットは?」 「マジで野球する気だったのかよ!?」 「お………おはよう!彗星君!」 そして、真緒が恋心抱いているニクい男である。 ニックネームは彗星だからコメット。 学園でも俺が乱用しているおかげで男子からは“コメット”と憎しみ込められ呼ばれているニクい男である。 要するにニクい男である。 「お、真緒もいたのか? おはよう(笑)」 彗星は笑顔で真緒に挨拶。 ………うわぁ、顔、真っ赤だよ。 大丈夫?死なないよね?真緒。 「とりあえず、グラウンド行こうぜ。コメット。」 「いやまだ野球やる気!?………あー、待って。カバン取ってくる。」 そう言うと彗星は一回家に戻る。 真緒を見ると、嬉しそうに、 「は~。彗星君の笑顔………ええわぁ♥」 上の空。 一人でコメットん家来りゃ良かったのに。
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