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翌日
朝起きてニュースを見る。
あるニュースコメンテーターが自殺した、というニュースが流れていた。
彼はニヤリと笑っている。嬉しいのではない。ただ強がっているのだ。
怖いのだ。人を簡単に殺せてしまう自分が。
他の人に知られたら、まともに話もできないということが。
彼は寝不足な体を引き摺り学校へ言った。
学校に着くと、たくさんの話し声を聞けた。
話題はいたって他愛もないこと。
一部
昨日の事件の話題が聞こえる。
ジュンはそれを聞くたびに
悲しい顔になる。
そして必ず笑う。
これは小さな頃から暗殺者をしてきた彼の癖だった。
校門を歩いて抜けていると
サトシ「おっす!」
サトシが元気よく話しかけてくる。
ジュン「…アンタなんか死ねばいいのに」
サトシ「またそれ!?結構傷つくんだぞ?」
ジュン「……フンッ」
サトシ「え~!?俺、何か悪いことした?」
ジュン「……」
サトシ「今度は無視!?」
軽く漫才をした二人は教室に入った。
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