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「あぁ……っ
また俺は血に染まるのか…」
血を浴びた少女が其処に立っていた。蒼い刀を手にして。
「よろしくな。俺の蒼竜」
刀の刃は月の光があたり蒼く妖しく輝いている。少女は笑った。
「はははッ………」
しかし彼女は笑っているはずなのに泣いていた。ポロポロと滴が頬を伝い流れていった。
「…なんでだよ…ッ」
あまりにも苦しそうな声で嘆く少女の姿を見た男は耐えられなくなり声を掛けた。
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