鏡の中に

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           ★☆★☆★☆                「にゃあ~」 朝、可愛らしい猫の声で目をさました。つか、オレの家に猫いたっけ…            「にゃ~」                 朝に弱いオレはそんなのを無視して布団にくるまる。 「にゃあ………チッ…早く起きろや。アホ」 あれれぇ、おかしいぞ… さっきまで猫の声だったよ?          あ…あぁ、夢だね、夢だよね!? 「はよ~起きやがれぇぇ!!!!」 バシッーン!! 「ギャァー!」 オレはへんな奇声を上げながら飛び起きる。 何かでおもいっきり叩かれたのだ。 「うるさいわ。お前の家族に聞こえるやろ!」 バシッ!                  「ギャ!」                 また叩かれた…。目の前を見るとハリセンをもった美しい黒い猫が二足で立っていた。しかも、関西なまり。 「痛た~…つか何なのお前!?何で喋れんの!」 叩かれた部分を撫でながらいう。 「とりあえず落ち着き。後でちゃんと説明してやっから」 折り畳み式らしいハリセバッグに入れる黒猫。 「とりあえず…」 それだけいい、またバッグに手をいれ何か探すようにあさると一冊の本を取り出しページを捲りだす。 「あっ、これや…」 .
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