鏡の中に

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そのことは、黙っておこうと思う。 「そんで、オレをこんな所に連れだしてどういうつもりなんだよ?」 「それは後であっちで説明したるわ。」 あっちって? そんなオレの疑問をよそに黒猫はカメラを手に取り、鏡に向かってシャッターを押す。 ガシャーン!という音とともに鏡が割れ鏡の中へとオレ達を吸いもうとする。 「わわっ!ちょっと待てッ待てって~!!」         それもむなしく、写真が舞う風とともに鏡の中へとと吸い込まれていくのだった。 .
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