そして今

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           っていう感じでここにいるわけである。 「何ボーッとしとんねんっアホ」 この声は… 「関西猫!!」 声の聞こえた方を見ると、黒猫がハリセンを持って構えていた。 反射的に耐久姿勢をとる。 「何、身構えてんねんバカか。別にひっぱたいたりせんわ」 そういい放つと風のように王子の元に走っていき、膝にピョコンと座った。            コノヤロー二人してバカだのアホだのってよ… 「あ」 オレはあることに気付いた。この口の悪さに猫にしては美しい顔付き。王子と猫を交互に見比べてみる。 .
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