帰り

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広美と賢也は塾の帰り 公園で喋っていた。 二人は幼稚園からの幼馴染み 今は中学三年で二人は違う高校を 受験する。 家は近いが お互い携帯を持ってなく 年賀状の交換もないし 仲が良いくせに遊んだ事もない。 でも賢也は広美と小さい頃から 話していくうちに賢也は広美が 好きになったらしい。 今は3月。 このまま行くと 賢也は広美に想いを伝えられずに 高校を受験することになる。 そして離ればなれで 会う事はあってもこうやって 長く話すことは無いであろう。 長年の仲だから多分広美は 友達とでしか思って居ないであろう だが……… 賢也は決意を固めた。 「広美…」 賢也が話を切り出す。 「どうしたの?  なんか真剣そうな顔して」 広美は不思議そうに言う。 「好きだ。俺と付き合ってくれ。」 賢也は告白をした。 「えっ………」 広美はかなり驚いた顔をした。 そして二人の間に沈黙がはしる。 「やっぱり…駄目だよな」 賢也は残念そうな顔をする。 「……………いいよ」 少し黙った後 広美は告白をOKしたのだ。 「本当に…?……ありがとう。」 賢也は凄くうれしそうに言った。 二人は………両想いだったのだ。
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