創世記

第１章

　現在人類は、大地の下で生きている。
　地上は危険で、とても生きることができないので地下に潜ったのだ。
　人類が住処を地下に変えたばかりの時は、薄暗い世界が広がっていた。地下は闇の世界だ。街の街灯だけでは明るいとは言えなかったのだ。
　ちょうど20年前、ヤパニス人の科学者、ロバート・加藤・ジェレニモが、化光成物の理論を作り出し、証明した。
　化光成物とは光を別の形に変える技術だ。
　ロバートは研究の結果、光を固体に変えることに成功した。
　地下の世界に人工太陽が誕生したのだ。