4.約束

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「あの……。どうかなさいましたか?」 戸惑うショウタをよそに、私は抱き締める腕に更に力を込めた。 「なんでもない。ただ、お前が居てくれて良かった」 「それは、ボクのセリフです」 ここに居るショウタが、本当の翔太じゃなくてもいい。 ショウタが私の息子じゃなくてもいい。 ショウタがここに居てくれたら、それでいい。 今の私には、たった1人の家族なのだから……。
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