5.それから

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「父と母は、仲が良くて、いつも一緒でした。だから、ボクは1人で留守番ばかりでした」 あっさりと答えてしまう所は、妙に冷めているように見える。 1人で不安そうな顔を浮かべていた時とは大違いだ。 「なるほど……。ショウタが大人びている理由が分かったよ」 私は頷きながら、納得した。 「大人びていますか?」 ショウタは、僅かに首を傾げる。 「あぁ。翔太とは大違いだ」 「?」 しっかりした口調の裏には、不安な顔が隠れているのだろうか? 「ショウタ……。両親が居なくなって寂しくなかったか?」
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