4人が本棚に入れています
本棚に追加
/69ページ
「父と母は、仲が良くて、いつも一緒でした。だから、ボクは1人で留守番ばかりでした」
あっさりと答えてしまう所は、妙に冷めているように見える。
1人で不安そうな顔を浮かべていた時とは大違いだ。
「なるほど……。ショウタが大人びている理由が分かったよ」
私は頷きながら、納得した。
「大人びていますか?」
ショウタは、僅かに首を傾げる。
「あぁ。翔太とは大違いだ」
「?」
しっかりした口調の裏には、不安な顔が隠れているのだろうか?
「ショウタ……。両親が居なくなって寂しくなかったか?」
最初のコメントを投稿しよう!