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私はりんがすがる様に握ってきたその手を
咄嗟に離した
そうだよ
りんは私のこと騙してたんだ…
純君が気付いてくれたけど、
もし勘違いしたままだったら…?
「り…か…?」
りんの手が伸びてくる
パシッ
『い、嫌っ!!!!』
「―――!!」
なんだか怖いよ…
身体が震えてきて
自然に足が後退して…
りんから離れる
「おい…大丈夫か?」
そう言って
私の肩を両手でそっと支えてくれる
『純君…』
私は純君の手を握った
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