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あのふやけた飛行機雲みたいに
存在していても価値を持たない
存在するだけ無駄な存在
自分の存在に意味は無いと思った
そんな僕に君は言った
君がいることで伝えられることがある
君がいることで救われる人がいる
君を見つけることで人は飛行機が通ったことを知るし
君を見つけることで人は空があったことを思い出す
君の存在は大きくないかもしれないけれど
君の価値は存在よりもずっとずっと大きい、と
あのふやけた飛行機雲みたいに
消えてしまうしかその先がない
どうせ消えてしまうのだから
生きる努力は馬鹿だと思った
そんな僕に君は言った
君がいることで教えられることがある
君がいることで癒される人がいる
君を見つけることで人は空の高さに気付くし
君を見つけることで人は空の青に魅せられる
君の存在が他の誰かの為だとしても
君の存在なしでは誰も何も気付かない、と
やっと気付いた存在の意味
やっと見つけた存在の価値
あのふやけた飛行機雲は
僕という存在が存在する証なんだ
そして最後に君はこう言った
ありがとう
君を見つけたから
私は涙を零さずに
生きていけたんだよ
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