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自由気ままな人生を
自由気ままに遊んでいたら
腕が鎖で繋がれていた
右の手首と左の手首
どこでどうして付いたのか
太い鎖は鈍く光った
鎖を切ろうと試みた
枷をはずす努力をした
だけど何も変わらない
惨めにさせる赤錆の鉄
絶望の横に座っていると
誰かの声に呼び掛けられた
彼の差し出す一本の鍵
鍵の名前は『新たな絶望』
“一度きりしか使えない”
今より酷い絶望は無い
そんなものは存在しない
右手で必死にソイツを掴み
左の穴に『希望』を挿した
どうして気付かなかったのか
何故考えもしなかったのか
今は後悔だけが残る
右手に揺れる手枷と共に…
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