仲間

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2人が無言のまま歩いて行くとレーダーがひかりだした。 「前方139mにフリスピーノがいます。外見は人間で、ポイントは1050」 「1050!?これ壊れてんじゃないの?さっきのテポドンの10倍以上じゃないの。ここは関わらない方が賢明ね。シャボランドリー引き返すわよ」 プティが引き返そうと振り返った瞬間だった。 「プティ危ない!」 シャボランドリーは思いっきりプティを突き飛ばした。 同時にさっきプティがいた場所に円盤がすごいスピードで突き刺さった。 地面が30cmほど、えぐられている。 その円盤はフライングディスクだった。 もし、シャボランドリーの反応が一瞬でも遅れていたらプティの命はなかっただろう。 プティは恐怖のあまり声が出ない。 シャボランドリーは周りを見渡した。 人影は全くない。 (馬鹿な。誰もいない。ってことはもっと遠くから狙ってきたってことか?いったいどんな奴が…) 「プティここは危険だ。早く逃げよう」 シャボランドリーはプティの手を引いて、とにかく走った。 とりあえず安全そうなところまで走った2人は、木の下で休んだ。 「それにしても、いったいなんだったんだ?なんでいきなりフライングディスクが飛んで来たんだ。しかも投げたやつは確実に僕達を殺そうとしていた」 「君達もやつに狙われたのかい?」 突然木の後ろから30歳ぐらいの男が出てきた。 「あ~、俺はイシュークッセ。一応俺も大会の参加者だ。それで、お前達も奴に狙われたのか?この山のボス、グラデュース大滝に!」 「グラデュース大滝?誰ですか?それは」 「グラデュース大滝はアジアの方でフライングディスクの神と言われているやつだ。しかしやつは人間じゃない。この山のボス、つまりやつも魔物なんだ。お前達が狙われる前にレーダーが反応しなかったか?たしか、フリスピーノとか」 「あ、そうでした!」 「やはりそうか。奴はフライングディスクの神と言われてるだけあって、遠くにいる敵でも正確に狙ってくる。近づくことすら出来ないんだ。だがグラデュース大滝を倒したやつが優勝するだろう。1チーム3人までいいんだ。みたところ君達2人だけだよね?俺と組まないか?」 プティはすぐにOKした。 「助かります。あんな化物私達だけじゃ倒せませんから」 こうしてピロネーアは記憶からも消えてしまった。
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