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それは唐突な出会いだった。
奇怪な鳴き声をあげる巨大な機械混じりのミミズ。
パッと見ただけでも10メートルはありそうだ。
生物と機械が細胞レベルで融合した生体兵器。
エグリゴリと呼ばれるネフィリムが残した遺産である。
元々はネフィリムが作り出した兵器だったが、ネフィリムが去った今では野生化して、人や動物を襲って生きている。
だが本来野生化したエグリゴリに遭遇するのは極めて稀である。
兵器として送られたエグリゴリのほとんどはネフィリムの宇宙船の墜落に巻き込まれ死滅している。
そのため、野生化したエグリゴリに遭遇するのはめったにないのである。
そんな化け物と運悪く予期せぬ遭遇をしてしまい必死に逃げる1人の少女の姿がいた。
年は10才前後。
肩まで伸びた長い髪と白いワンピースが特徴的である。
名はミヅキと言った。
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