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｢ゆり…本当にそうだと思うわけ？｣
｢そう言われても…他に思いつかないし…。｣
沙羅は私の顔をじっと見るとため息をついた。
｢かわいそうな岩崎…。｣
｢えっ…何か言った？｣
そして私の肩をポンとたたいた。
｢本当にゆりらしいわね。まぁ、ゆりはそれでいいや。
私はちょっと用事を思い出したから行ってくるわ。｣
そういうと、沙羅はすたすた歩いて教室を出ていこうとした。
いってらっしゃい…ってだめでしょ。私！
これじゃあ原因わかんないままじゃない！
｢ちょっ…沙羅！原因を教えてよ。｣
｢自分の頭でよく考えなさい。ゆり自身が気付かなくちゃだめ。これはゆりの宿題ね。｣
そう言って出ていってしまった。
沙羅もいじわるなんだから。
もとはといえば、てっちゃんがはっきり言わなかったせいじゃない。
やっぱり本人に聞くしかないか。
今度聞いても言わなかったら、てっちゃんじゃなくて寂しんぼって呼んでやる！
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