プロローグ

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桜は咲き誇り、花びらはちらちら舞う。 ぽかぽかして、太陽の光はきらきらしてる春日和。 うーん。すごくいい気持ち。 そんなことを思いながら私は高校へむかっていた。 今通っている通学路の途中のこの桜の通りは私のお気に入りの場所だ。 それもあって、私はのんびりと歩いていた。 すると誰かが私の肩を叩いた。 「よぅ、ゆり。 なにトロトロ歩いんてんだよ。」 「いいでしょ。 こんなにきれいに桜が咲いてるのに楽しまないなんてもったいないでしょ。」 声をかけてきたのは同い年の私の幼なじみ、てっちゃんだった。 「まぁ、綺麗だけどさ。俺は花より団子だな。」 …てっちゃんに同意を求めた私がばかだったらしい。 「ちょっとは感動したらどう? てっちゃんはこれだからな。」
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