プロローグ

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「その…それはだな…。」 そう言って私の顔を見ると少し赤くなって黙ってしまった。 「なんなの? 私の顔になにかついてる?」 「いや、そういうわけじゃねえよ。 理由はとくにねぇからさ、気にすんな。 」 そういうとてっちゃんはそそくさと荷物を置くとちょっと野暮用と言って教室を出ていった。 幼なじみの私にはなんとなく分かった。 てっちゃんは絶対何かを隠してる! 誤魔化したつもりだろうけどそうはいかない。 後で絶対に問いただしてやろっと。 そう思ったとき、いきなり目の前が真っ暗になった。 いや、正確にいうと目隠しをされただね。 「おはよっ!さて私はだれでしょう?」
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