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「杉山さん、本当にありがとうございました。杉山さんに話し相手になってもらって、どれだけ助けられたか…本当に感謝しています。」
頭を下げながら、彼女が言った。
「杉山さん、由紀の事をこんなにも気遣ってくれて、本当にありがとうございます。由紀、僕が目を覚ましてからずっと、杉山さんの話をしてくれて。いつか由紀と2人で、お会いしたいと思っていました。」
「そうだったの。ありがとうなんて、こっちが言いたいぐらいだわ。由紀ちゃん、素敵な彼ね。」
飼い主さんが、自分の事のように喜んでいる。
「はい…。彼が目を覚ましてくれて、本当に安心しました。慣れない町で不安でいっぱいだったけど、杉山さんがいてくれたから心強かったですし。彼と一瞬に会いに来る事ができて、本当によかったです。」
そう言うと、彼女が僕の頭をなでできた。
「コロちゃんにも、感謝しなきゃね。ありがとう。」
「ニャー」
いえいえ、こちらこそありがとうです。
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