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「あははははは・・・あいかわらず仲がよろしいんですね、二人とも。」
「よくない!」
『いつものパターン』でやりとりをする僕たちの様子を見て、山南さんは声を立てて笑う。
そしてそれを即座に全面否定する土方さん。
「そこまで断言しなくたっていいじゃないですか。私のこと嫌いなんですか?私たち、仲良しさんですよね♪」
「そうですよ、沖田君といるときの土方君、とっても楽しそうですよ。」
「・・・・別に。じゃぁ、こいつの相手代わってやるよ、山南。」
「いえ、それは遠慮しときます。・・・よく考えたら色々苦労も多そうですし。」
「・・・・それ、さり気無く酷いですよ・・・(涙)」
結局こうなる。
「さ、ガキの相手はおわりだ。俺と山南は仕事があるから。用がないならさっさと出てけ。」
しばらく三人で雑談を楽しんで(?)いると、ふと思い出したように土方さんが言い出した。
気持ちの切り替えが早い。
「仕事・・・?なんか今そんなに立て込んでましたっけ?」
僕は頭をめぐらせてみるが、これといって思い浮かばない。『池田屋』で長州を一時とはいえど抑えられたし、岡田の件も取り逃がしはしたものの、一応片付いている。
そのわりには忙しそうだし、かといって緊迫した空気もなく・・・・
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