缶蹴り

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「『賭け』は俺の勝ちだな、沖田」 そう、僕と斎藤さんは、どっちが先に缶を蹴るか、賭けをしていたのだ。 その僕でさえ、彼がいないことに気付かなかったのだ。 「二十銭だ」 「……お饅頭じゃだめですか?」 「だめだ」 僕は仕方なく、お金を渡す。  
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