缶蹴り

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「副長~! 俺たちが勝ったら、祇園でおごってくれるんっすよねぇ」 「だ、誰がそんなこと言った!?」 横を見ると土方さんが他の隊士たちに取り囲まれていた。 「沖田さんからそう聞きました」 「勝った暁には副長がおごってくれるって。だから参加したんですよ」 「おれも!」 「おれも!」 「おれも!」 「……そういうことか……どおりでおかしいと思った…………総司!!!!!!」 げ、ばれた。土方さんの雷が落ちた。 「で、でも約束は約束ですからね」 「それはお前が勝手に……!」 「……副長、諦めろ。『武士に二言は無し』だ」 「斎藤……お前まで…………! ……わかったよ」 「「「「うおおおおおっ!!!!!!!」」」」 こうして、祇園の夜を僕達は楽しくにぎやかに過ごしましたとさ。 土方さん、ごちそーさま♪ -缶蹴り・END-
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