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みんな静かに椅子に座っている。中には泣く奴までいる。
俺はある程度、銃を調べ、椅子を立つ。
………立ち上がっただけなのに………
みんなの視線が痛い。しかし、気にせずにある奴に近づく。
「なぁ。城山、一緒に行動しないか?」
さっき、ただ1人先生に質問した学級委員だ。
「俺と君が手を結ぶのか?………別に構わない」
城山は承諾してくれた。俺はもう一人、呼んだ。
「吉田。お前も俺達と一緒に来ないか?」
吉田は朝、一緒に登校した奴だ。
「あぁ。いいよ」
吉田は笑顔で承諾してくれた。
とりあえず三人。これでいいかな。
周りを見ていると、俺と似た行動をする奴らもいる。お前たちは鏡かよ。俺の真似事しやがって。
「あの……私も良いかな?」
苛ずく俺達(俺だけだが)に話し掛けるのは、小柄な女の子
「佐藤か。別に良いよな?」
一応、2人に了解を得る。2人は仲間は多い方が良いと返事はOkだった。
すると、佐藤はもう1人いいか聞いてくる、それと同時に馬鹿でかい声
「チィース。サンバカトリオ」
「サンバカトリオじゃねぇよ。KYだぞ。それにお前なら1人で平気だろ。華山」
「うるさい。私は麻衣が心配だからよ」
その顔、すこし怖がってるな。あぁそうだ。コイツは、1人が怖いんだよな。
とりあえ五人。メンバーが揃う。
でも、この時は仲間がいて恐怖が和らいでいただけで
真の恐怖を知る由もなかった。
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