プロローグ

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「テメェ、あの時一人だけ何逃げ出してんだよ!このチキン野郎が!!」 「…なんとでも。姫野の拷問を受ける程の度胸は俺には無い…」 「いや、拷問は言い過ぎでしょ…」 優斗は苦笑しながら翔に言うと、智志は目をカッと開きながら今度は優斗に迫った。 「分かってないよ優斗君、君は!!沙夜の行うあれを拷問と呼ばずなんと呼ぶ!!空き教室に連れて行かれ、そこで空気椅子させられながらの説教1時間!!さらに延々と算数の問題集をやらされ、やっと勉強が終わったと思ったら今度は校庭を逆立ちしながら3週!!悪魔かあの女は!?お陰で足も腕もパンパンだぜ!!」 確かにそれは拷問かも…… 「災難だったね…。でもアレだよ。沙夜の拷問も無駄にはならないよ。」 「あ?何で?」
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