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「沙夜は僕を男の子として見てくれてない」
「………」
「僕を弟のようにしか思ってくれてないよ…沙夜は…。そりゃそうだよね。僕は人より運動出来ないし、かといって勉強が出来るわけでもない。顔だって女顔だってよくからかわれるぐらいだし、背だってみんなより一回り小さい。気だって小さいし………考えて見れば、こんな僕を男の子として見てくれって言うのが無理な話だよね…」
嘲笑気味に笑う優斗を、翔は黙って聞いていた。
「……僕みたいな奴が、沙夜みたいな成績優秀で才色兼備の女の子を好きになる事自体が間違ってるよね…やっぱり」
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