30889人が本棚に入れています
本棚に追加
あのオッサン、名前は確かグレス=…………なんとか。
グレスに連れられて、俺と凜はマージ村にやって来た。
マージ村は老人と子供が殆ど。
若者が居ないのは、出稼ぎに行った、または、遠い町に移住したのが理由らしい。
村は寂れた雰囲気だったが、俺と凜を歓迎してくれた。
グレスは何も分からない俺達を、不自然に思っていたみたいだが、家に泊めてくれた。
なんか、「二人共、記憶喪失だからって落ち込むな。なぁに、帰る場所が見つかるまでは、ここに居ていいんだよ」とか言ってた。
勘違いされてるみたいだが、まあ弁解する必要はないだろう。
この世界の事を何も知らないのは、記憶喪失とあまり変わらないしな。
最初のコメントを投稿しよう!