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「……えっと…リン=キシダ……だ。よろしく…」
智志とは対象的に、気まずそうな自己紹介。
人見知りだから、こういうのに慣れていないのだ。
だが、この少女…ティア=ネーグフォントは凜を上回る人見知りであった。
「……………」
ティアは智志と凜が自己紹介したのにも関わらず、依然と黙ったまま。
視線すら合わそうとしない。
「す、すまんな…ティアはちょっと人見知りで…」
ちょっとどころじゃないだろ、と智志と凜は心の中でツッコミを入れた。
「…………」
ティアはグレスから離れ、違う部屋に無言で向かって行った。
智志と凜はその様子を、ポカンとした表情で見送った。
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