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そして何十回も話し掛け続け、ようやくティアは反応した。
本当に、僅かな表情の変化であったが、智志は少しだけ満足感を得た。
それからまた、何回も話し掛けた。
ティアは智志の存在に気付いてはいるが、相手にしたくないためか、わざと無視をしているように見えた。
そこまで気付いても、智志は話し掛けるのを止める気はなかった。
何度も言うが、智志は諦めが非常に悪かった…
「じゃ、またな」
気がつけば、いつの間にかグレスの家に到着していた。
ナックスに別れの挨拶をし、智志はグレスの家の扉を開き中に入った。
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