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「ん、おかえり」
「………」
智志はリビングの光景を見て、一瞬唖然となる。
なんと、我が妹凜とティアが向かい合って、テーブルの椅子に座っている。
まるで、先程まで仲良く会話をしていたかのように、見えてしまう。
ままままさかな……
あの人見知りの凜と、それを上回る人見知りのティアに会話が成り立つ訳が……
「ティア、予言って具体的にはどんなものなんだ?」
凜がティアに向けて、疑問を投げ掛ける。
はは……残念だな、凜。ティアが質問に答える訳ねーんだよ……
と智志は口には出さなかったが、心の中では凜を哀れんでいた。
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