30889人が本棚に入れています
本棚に追加
智志は凜の腕を掴み、ティアには聞こえない距離…部屋の隅まで移動した。
「な、何するんだ!?」
凜は智志の腕を振り払い、智志を睨む。
「あ、あのさ!お前もしかして…ティアとよく喋ってるのか!?」
智志の必死の形相に、引き気味になりながらも凜は答える。
「い、いや…よくは喋らないけど……たまに、タオルはどこ?とか、薪を運ぶの手伝ってくれ、とか必要な時に喋るぐらいだぞ?」
「は、話し掛けた時、ティアは返事してくれたのか?」
凜は頷いた。
「えぇーー…俺が、あれだけ話し掛けてもシカトするくせに、なんで凜には返事するんだ……?」
最初のコメントを投稿しよう!