プロローグ

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優斗は財布からテレホンカードを取り出し、近くの公衆電話に向かった。 「あ、もしもし…警察で…」 次の瞬間、ガンガンガン!!と優斗の足元から音が響く。 そこには翔が投げた鉛筆、智志が投げたと思われる石ころが転がっていた。 下手なことしたら僕が殺されるかも…い、いや、諦めちゃ駄目だ。 まだ手段はある。 「沙夜に言い付けるよ…?」 優斗としてはボソリと小さな声で呟いたつもりだが、二人はその呟きで動きをピタリと止めた。 「さぁて、学校行くか。翔」 「…ああ」
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